A.ワルターのフォルテピアノ

アントン・ワルターのフォルテピアノについて

アントン・ワルター(1752-1826)はウィーンの鍵盤楽器製作家で、シュタインのように跳ね上げ式のアクションを使用してフォルテピアノを製作しました。ベートーヴェンもこの楽器を大変気に入って愛用し、悲壮や月光などの名曲を生み出しました。

モーツァルトも1780年ごろに製作された5オクターヴのワルターのフォルテピアノを使用していましたが、鍵盤の下には膝で押し上げるタイプのニー・ペダルがついており、右側はダンパーを開放して音を響かせるための装置、左側には美しい音色を奏でるモデュレーターと呼ばれる弱音装置が設置されています。

またワルターのフォルテピアノは柔らかな高音と力強い低音を持ち、速いパッセージや技巧的な曲を軽快に演奏することができます。

ブリュッセル王立音楽院のフォルテピアノ A.ワルターモデル

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